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聴音のお話の続きです。 聴音の課題には、旋律(メロディー)課題と和声(ハーモニー)課題がよく使われます。 全て平均的に優秀なら問題はありませんが、聴音にも得手不得手が皆さんあります。 ◎絶対音感はある程度持っているけれど、♯や♭のついた音をとるのが苦手。 ◎リズムの細かいところの音がさっぱり聴こえない。 ◎音はわかるけれどリズム感がよくわからない。 ◎メロディーはよく聴こえるけれど、和音となるとソプラノとバスを聴き取るだけで精一杯…などなど。 そしてこの中でも、“ある程度ピアノを弾けるようにと習ってきた生徒さん”は和声聴音の不得意傾向が強いです。 多くの生徒さんは重なっている音の真ん中や下の音が聴こえなくて苦労します。 もちろんハーモニー丸ごといっぺんに聴こえることはほぼありません。 ところが、鍵盤和声や和声(ギターなどのコード学習もよいでしょう)を きちんと学んできた生徒さんには、和音の構成音は一発でわかります。 または、和声の原理がわかっていれば、聴こえなくても何の音を用いればよいのかがわかります。 しかしそれが身についていなければ、“メロディー聴音”をする方法で、 各声部(ソプラノ・アルト・テノール・バス)を横の音の繋がりで聴きとる方法を使うしかありません。 T(ドミソ)→W(ドファラ)→T(ドミソ)→X(シレソ)→T(ドミソ)という和声課題で例えると、 ●まずは、ソプラノの“ソ→ラ→ソ→ソ→ソ”を聴き取ります。 ●次に、バスの“ド→ド→ド→シ→ド”を聴き取ります。 ●その次に、真ん中の“ミ→ファ→ミ→レ→ミ”を聴き取ります。 『なーんだ、そんなの簡単じゃ〜ん!』と、思えますが、 これくらい簡単な和音の3声体課題は入試にはまず出されません。 入試ではもっともっと複雑な課題が出されます。 密集型・開離型/3声体・4声体と、出題タイプは大学によってまちまちですが、 受験生の振り分けのために、もっと難しい課題となります。 (また、この入試時の聴音等の得点によって入学後のソルフェージュクラスがランク分けされたりします。満点ならAクラス・8〜9割程度の得点ならBクラス…のように。) というわけで、もっと複雑な和音や難しい構成を勉強しなくてはなりません。 和音が複雑でも各声部の構成音が離れているなら聴き取りやすいので、 そのような聴き取りやすい課題からこなしていきましょう。 ピアノや聴音に限らず何事もそうですが、 自分の能力に合ったレベルから徐々にステップアップしていくことがお薦めです。 時には背伸びも大切なのですが、 とにかくアタマの中をごちゃごちゃにしないように整理しつつ進めましょう。 ソプラノとアルトが近い音の時・アルトとテノールが近い音の時・ はたまた途中で異声部なのに同音が用いられているものなどは非常に混乱します。 こうなった時には“和声法”を学習して、 原理を身につけ応用するのが一番良い方法だと思います。 音をただ聴くだけでは、限界があります。 |
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